今季はヤクルトが誇るベテラン3人が引退しました。その中の1人「内川聖一」選手がユニホームを脱ぎました。
横浜ベイスターズ、福岡ソフトバンクホークスとずば抜けた成績を残し日本代表としてWBCで世界一にも貢献した内川選手。
今回は内川選手の野球人生を振り返りたいと思います。
7 内川 聖一(うちかわ せいいち)

名前 | 内川 聖一(うちかわ せいいち) |
ポジション | 内野手 |
投・打 | 右投・右打 |
身長・体重 | 184cm・92kg |
出身地 | 大分県 |
経歴 | 大分工高 ─ 横浜 ─ ソフトバンク ─ ヤクルト |
選手としての特徴
内川選手はここで紹介する必要がないほど知られた、安打製造機と言っても大げさにならい程のバットコントロールの優れた選手でした。セ・パ両リーグで首位打者を獲得していて2008年には右打者史上最高打率のシーズン打率.378を記録し7年連続で3割以上をマークするなど日本プロ野球界屈指のアベレージヒッターでした。積み重ねた安打も2186本にのぼります。
プロ入り前まで
内川選手は、大分県の出身で高校は大分工業高校に進学します。高校時代は甲子園に出場することは叶いませんでしたが、高校通算43本塁打をマークしています。
2000年のドラフト会議で横浜ベイスターズが1位指名をして入団しました。高校時代は左足かかとを3回手術していたこともあり、足の故障を理解したうえでの指名をしてくれた横浜だったからこそ、大学には行かずにプロ入りを決断できたそうです。
横浜ベイスターズ時代
プロ1年目は、フレッシュオールスターに遊撃手として出場しました。1軍でも3試合に出場し2打数ノーヒットでした。
プロ入り2年目には、1軍で42試合に出場し打率.333をマークします。
3年目の2003年はキャンプ中に右目の視力が落ち、開幕1軍を逃してしまいます。5月に遊撃手として出場機会を得ていましたが、今度は原因不明の体調不良からボールも握れない状態になりました。結局この年は9月に1軍に復帰し45試合に出場し打率.313という成績でした。体調不良の原因はあごが右側に曲がり頸椎の神経を圧迫させていたことによるものだったそうです。
2004年は二塁手として開幕スタメンを勝ち取り94試合に出場し、2005年は90試合に出場しました。2004~2005年は主に二塁手での起用でした。
2006年頃からは送球難から外野手や一塁手としての起用が多くなり、2007年からは外野手として起用されます。
2008年はオールスターに初出場を果たし、5打席連続安打を記録しました。2008年は135試合で打率.378と右打者のシーズン最高打率を記録し、首位打者に輝きました。
2009年はWBC日本代表に選出され、決勝の韓国戦では記憶に残っている人も多いと思いますが、左翼手としてライナーのショートバウンドをスライディングキャッチしてからの、セカンド送球でバッターランナーを刺した好プレーをしました。
2010年オフにFA権行使を表明し、ソフトバンクへ移籍しました。2008年~2010年の3年間は打率3割以上をキープしました。
福岡ソフトバンクホークス時代
ソフトバンク移籍後は、足のケガに悩まされたこともありましたが、移籍後2011~2014年まで4年連続で打率3割以上をキープしました。ベイスターズ時代から合わせると7年連続で打率3割以上をマークしました。
2015年にはソフトバンクのキャプテンに就任し4番打者として活躍しました。8年連続打率3割越えとはならなかったものの、日本シリーズではMVPに選ばれる活躍で日本一に大きく貢献しました。
2018年には日本プロ野球史上51人目として2000本安打を達成しています。
2020年に開幕前の打撃不振から、2軍生活となり2軍では打率.327とマークしましたが、1軍に呼ばれることはなく、シーズンが終わりました。
現役続行を希望して、自ら球団に退団を申し出てソフトバンクを退団することとなりました。
東京ヤクルトスワローズ時代
ソフトバンクを退団後は内川選手のことを数球団が興味を示したと言われていますが、ヤクルトに入団することが決まりました。ヤクルト入りを選んだ決め手は、ベイスターズ時代の恩人の杉村打撃コーチの存在と言われています。
ヤクルト入りした2021年は開幕スタメンを勝ち取りました。2021年は38試合に出場し53打数11安打、打率.208という成績でした。
2022年の1軍での出場は7試合にとどまり、今シーズン限りで引退することとなりました。引退試合では3回1死一、二塁でから左翼線に二塁打を放ち通算2186安打をマークしました。
まとめ
プロ野球界を代表するヒットマンの内川選手が、現役生活最後の球団にヤクルトを選んでくれたことはとても嬉しいことです。
またヤクルトに戻ってきて、コーチとして若手の育成をして欲しいと思います。
少しずつですが、引退した選手を振りえるシリーズもアップしていきますので、良かったら他の引退した選手の記事も覗いてみて下さい。




