12月9日、初の試みとなる現役ドラフトが行われました。ヤクルトからは「渡邉大樹」選手がオリックスへ移籍し、「成田翔」選手を千葉ロッテから獲得しました。
ヤクルトでの背番号は「49」に決まり、入団会見を行いました。
成田翔選手のコメント
大先輩で憧れの石川さんがいるチームに来ることができて嬉しいです。先輩方にいろいろなことを聞きながら、1日でも早くチームに溶け込んでいきたいです。東京ヤクルトスワローズのリーグ3連覇に貢献できるように、しっかり頑張っていきたいと思います。
東京ヤクルトスワローズ
来季からヤクルトのメンバーとして加わる「成田翔」選手とはどんな選手なのでしょうか?
今回は「成田翔」選手について紹介します。
49 成田 翔(なりた かける)
名前 | 成田 翔(なりた かける) |
ポジション | 投手 |
投・打 | 左投・左打 |
身長・体重 | 170cm・78kg |
出身地 | 秋田県 |
経歴 | 秋田東中-秋田商業高-ロッテ(2016~2022) |
成田翔選手の特徴
「成田翔」選手は、左のスリークォーターとサイドの中間ぐらいの位置から、やや変則なフォームが特徴です。スライダーを軸に投球を組み立てる技巧派左腕で、左バッターの背中から曲がって入ってくる変化球は左バッターには脅威となりそうです。
ヤクルトのベテラン石川選手と同じ秋田商業高校出身で、オフには田口選手と一緒に自主トレを行っています。
田口選手は自身のTwitterで、現役ドラフトが終わった後に成田選手からすぐに連絡がきたと言っていました。田口選手も同じチームでプレーできることを喜んでいましたね。
プロ入り前までの成田選手
成田選手は、小学校4年時に野球を始めます。中学校は秋田東中の軟式野球部に所属します。
高校は秋田商業高校に進学します。1年夏から控え投手として夏の甲子園に出場します。2年の秋からはエースとして活躍します。3年夏の甲子園ではベスト8まで勝ち進みました。
WBSCのU-18日本代表に選出され日本の準優勝に貢献しました。
2015年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズからドラフト3位で指名を受けてプロ入りしました。
千葉ロッテマリーンズ時代
プロ入り1年目の2016年は1軍登板はありませんでした。2年目はフレッシュオールスターに出場し、1軍で初登板も果たしています。
2019年に腕の位置を少し下げてサイド気味のフォームに変更しています。
2022年は1軍の登板はなく、ロッテでの7年間で15試合の登板に留まり防御率は5.64でした。2軍では46試合に登板して防御率2.27と安定した成績を残しています。
2022年12月9日に行われた現役ドラフトでヤクルトに移籍することが発表されました。
成田選手のコメント
「自分の中では少しあるかなという想いはありました。これまで、なかなか一軍でチャンスを掴めなかったので、この新しい制度で新しいチームに移籍をして、しっかりと結果を出すことで7年間、お世話になった千葉ロッテマリーンズに恩返しができればと思っています。東京ヤクルトスワローズは今年もリーグ優勝をしていて、若手、中堅、ベテランが切磋琢磨しながら勝っているイメージがあります。自分もその中に割って入って、ポジションを勝ち取れるようになりたいです。ここまで応援をしてくださったファンの皆さまには感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました。新たにセ・リーグで自分らしいピッチングをお見せできるように、しっかりとアピールして頑張ります」
千葉ロッテマリーンズ
まとめ
成田選手は1軍登板こそ少ないものの、2軍では安定した成績を残していて、貴重な左の変則投手となりそうですね。
ヤクルトには秋田商業高校の大先輩で同じ左の技巧派の石川選手や、自主トレを一緒に行っている左の田口選手など、成田選手にとって勉強になるお手本となる投手がいるので、これからの大化けに期待したいですね。
成田選手が活躍した2015年のU-18侍ジャパン日本代表の選手の現在地をまとめた記事もあるので、興味があれば覗いてみて下さい。
